本日はランク戦向け、出雲・武蔵の副砲特化について考察をしてみた。
ランク戦はランダム線と異なり、近接戦が主であるので副砲特化は十分考慮に値する。
副砲特化で有名なのがドイツ戦艦であるが射程は素で7.6km。出雲・武蔵共に副砲の射程のみ見てみれば7kmで射程だけ見れば副砲特化は考慮に値する。
しかし副砲特化の向き不向きは副砲量にも依存する値であり、そのような概算が必要である。
そこでこの記事では、出雲・武蔵を副砲特化で有名なドイツ戦艦フリードリヒ・デア・グローセと比べてみて副砲特化が割に合うかどうかを概算してみた。
(記事の情報は2019年1月29日の情報です。画像ⓒWargaming社)
2019年6月30日 火災について質問を追記
出雲・武蔵 副砲考察についての概算方法
値はWargaming社のwikiにて公開されている値を使用。
副砲の精度・命中率に関して利用できるデータは無いため、いずれも100%として計算した。
そのため、仮に「ドイツ戦艦の方が副砲精度が良い」的な非公開データがあったなら、以下の期待値は若干変わることを念頭において置く。
しかしそういうデータの有無は確認されておらず、現状としてベストエフォート値である。
また155mm砲に関しても射角のデータが無く、片舷指向門数は出雲3門、武蔵6門として計算した。
追記
火災の発生回数について質問があったので追記しておく。
火災発生回数は
命中回数 x HE弾の火災発生率 x スキル防火(0.9 or 1.0) x アプグレ (0.95 or 1.0) x 火災抵抗係数
である。
火災抵抗係数
はTier毎に異なる係数で(Tierが上がれば防火率が良くなる)、あまり知られていない係数なので下記を参照されたい。
http://wiki.wargaming.net/en/Ship:Fire
本計算ではランク戦Tier9ということもあり、56.71%で計算している。
出雲、武蔵、フリードリヒ・デア・グローセ 副砲比較 概算結果
表 出雲、武蔵、フリードリヒ・デア・グローセ 副砲比較 概算結果 1
艦名 | 出雲 | 武蔵 | Friedrich der Große | |
貫通力 | 1/6 | 1/6 | 1/4 | |
副砲1 | 口径 | 155 | ← | 150 |
門数(片舷指向) | 3(3) | 4×3(6) | 4×2+2×2(6) | |
射程km | 7 | 7 | 7.6 | |
リロード | 12 | 12 | 7.5 | |
HEダメージ | 2600 | 2600 | 1700 | |
弾速 | 925 | 925 | 875 | |
火災発生率 | 10% | 10% | 8% | |
命中率100%とした場合の概算値 | 分間命中数 | 15 | 60 | 96 |
火災発生回数 | 0.85 | 3.40 | 4.36 | |
最大ダメージ | 39000 | 78000 | 81600 | |
副砲2 | 口径 | 127 | ← | 105 |
門数 | 12×2 | 6×2 | 8×2 | |
射程km | 7 | ← | 7.6 | |
リロード | 6 | 7.5 | 3.35 | |
HEダメージ | 2100 | 2100 | 1200 | |
弾速 | 725 | 725 | 900 | |
火災発生率 | 8% | 8% | 5% | |
命中率100%とした場合の概算値 | 分間命中数 | 240 | 128 | 215 |
火災発生回数 | 10.89 | 5.81 | 6.09 | |
最大ダメージ | 252000 | 100800 | 171940 |
表2副砲1+2の期待値を(貫通・不貫通とか考えずに)単純に合計した場合の概算値
艦名 | 出雲 | 武蔵 | Friedrich der Große | |
副砲1+2の単純合計値 | 分間命中数 | 255 | 188 | 311 |
火災発生回数 | 11.74 | 9.21 | 10.45 | |
最大ダメージ | 291000 | 217800 | 253540 |
出雲・武蔵 副砲考察
出雲
出雲の155mm副砲は
後部マストの後ろにチョコンと載っている副砲がそれである。
数としては僅か3門であり、総計24門写真手前の127mm副砲がメインとなりそうだ。
127mm砲の貫通力は21.1mm(小数点第二以下切捨)であり、IFHEが無くても駆逐艦の装甲は抜けるが、戦艦の艦種艦尾へはIFHEの有無に関わらず貫通しない点に留意しておこう。
出雲 副砲射程
素の射程は7.0km。副砲で有名なフリードリヒ・デア・グローセの素の射程は7.6kmなので、これくらいなら大丈夫でしょう。
出雲 副砲 火災
出雲は武蔵、フリードリヒ・デア・グローセと比べて圧倒的な小口径砲の門数のためか、火災発生期待値は堂々の1位であった(笑、本当かよw)。意外とやりますねー・・・
出雲 副砲ダメージ
戦艦の艦首艦尾へダメージを出せる155mm砲が3門なので、仮にIFHEを付けていてもダメージにあまり期待はできない。
巡洋艦なら127mm砲のIHFEがあれば大体抜けるようになるが、巡洋艦がわざわざ戦艦の副砲圏内に寄って来るかどうかは微妙なところでもある。
武蔵
武蔵の副砲は155mm砲が多い特徴がある。計4基で第二砲塔の直後、第三砲塔の前にあるのが2基、もう2基はそれぞれ煙突の横にある。
武蔵 IFHEは必要?・副砲ダメージ
155mm砲であれば、IFHEがあれば戦艦の艦首・艦尾を貫通する。
ちなみに155mm砲が3×2門攻撃した際、命中率100%とした時のDPMは78000。
これくらいあれば、IFHE合っても元取れるかなー・・・という微妙な値。
もしあなたがフリードリヒ・デア・グローセを持っていて、IFHEの効果が感じられているようであれば、武蔵もIFHEは考慮に値するだろう。しかし私はフリードリヒ・デア・グローセを持っていないので分からない。
武蔵 副砲射程
武蔵の副砲射程は7.0km。出雲同様、これくらい射程があれば副砲特化は一考に値するだろう。
武蔵 火災
武蔵の副砲の火災発生期待率は出雲の80%程度。
武蔵の火災発生はやや少なめではあるものの、フリードリヒ・デア・グローセの90%程度の火災発生期待率であり、副砲特化してみてもいいかなと考えられる。
結論
出雲 副砲特化はありかも
Buffも重なり使い勝手は格段に向上している戦艦出雲。
火災発生という観点で見れば、フリードリヒ・デア・グローセを上回る予想値を出し、副砲特化は検討に値するかもしれない。
IFHEの効果が大きい155mm砲は3門と少なく、戦艦相手にIFHEの取得を検討する場合は効果は稀である。
武蔵 出雲に火災発生で劣るが、それでも副砲特化はあり
次のアップデートで削除が決まっている武蔵。手に入れていない人は急げ!
武蔵は火災発生という観点では出雲、フリードリヒ・デア・グローセの80-90%の期待値に留まるが、逆に80-90%あるなら副砲特化もありかなと思える値である。
IFHEに関してはあってもいい・・・?といえるか微妙なところである。
もしあなたがフリードリヒ・デア・グローセを持っていて、IFHEの効果が感じられているようであれば、武蔵もIFHEは考慮に値するだろう。
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