本日はイギリスTier7課金戦艦「デューク・オブ・ヨーク」について紹介。
強制跳弾角優遇をはじめとした、メリット・デメリットがはっきりした戦艦である。
(記事の情報は2019年1月20日の情報です。画像ⓒWargaming社)
デューク・オブ・ヨーク 艦歴
デューク・オブ・ヨーク 建造背景
1922年に締結されたワシントン軍縮条約で、建艦競争は一旦歯止めが掛かった。
しかし1931年満州事変を機に日本が国際連盟より脱退、1936年にロンドン軍縮条約からも脱退し、国際的な緊張が一気に高まる。
好戦的な世界情勢
を背景に、イギリスは新型艦の建造を決定。それがキングジョージV級戦艦であった。
日本はロンドン軍縮会議より既に脱退していたものの、イギリスはなお条約の制限内にあり、デューク・オブ・ヨークは35000トン級として設計。
途中制限を45000トン緩和する
エスカレータ条項
が有効となるものの設計変更が間に合わず、デューク・オブ・ヨークはそのまま35000トン級の戦艦として竣工することとなった。
デューク・オブ・ヨーク 独シャルンホルストとの一戦
北方岬海戦
でデューク・オブ・ヨークはシャルンホルストと一戦交えている。
北方岬海戦では、別部隊が先にシャルンホルストと会敵。一旦ロストしたもののシャルンホルストの逃走進路の報告を受けたデューク・オブヨーク艦隊は現場へ急行する。
そして16時20分シャルンホルストと思われる艦をレーダーで視認。
デューク・オブ・ヨークはすぐには発砲せず、距離11000mまでつめたうえで、照明弾を発砲。戦闘が開始する。
数に劣り、速度に勝るシャルンホルストは進路を変え、逃走を図る。
砲戦でシャルンホルストは前部砲塔を失い、デューク・オブ・ヨークはマストに過貫通弾を受け損傷を受けた。
しかし両者決め手に欠け、距離は20000mまで開き、戦闘は小康状態になったかに思えた。
しかしここで、デューク・オブ・ヨークが砲撃中止前に放った最後の1発が
シャルンホルストの機関庫に直撃
この一発が致命的となり、シャルンホスルとの30knotあった速度はみるみる10knotまで下がってしまう。
再び距離が縮まる中、デューク・オブ・ヨークの僚艦の駆逐艦が放った魚雷により再度ダメージを受け、船足が完全に止まってしまった。
砲戦が続く中、なお浮かんでいたシャルンホルストであったが、11発の魚雷を受け傾斜が酷くなり、転覆・沈没していったのであった。
デューク・オブ・ヨーク / キングジョージV 比較
さて、北方岬海戦では殊勲の星を挙げたデューク・オブ・ヨーク。
果たしてWOWS内での性能や如何に?
名称 | 艦名 | King Gerge V | Duke of York |
日本語表記 | キングジョージV | デューク・オブ・ヨーク | |
外装 | HP | 60500 | ← |
主砲 | 口径 mm | 356 | ← |
門数 | 2×4+1×2 | ← | |
リロードs | 25 | 29.5 | |
砲塔回転速度°/s | 4 | ← | |
射程km | 18.15 | ← | |
最大散布界m | 241 | ← | |
シグマ値 | n.a. | n.a. | |
HE弾ダメージ | 6100 | ← | |
HE発火率 | 41% | ← | |
HE初速 m/s | 757 | ← | |
AP弾 | 10500 | ← | |
AP弾初速m/s | 757 | ← | |
副砲1 | 口径 mm | 134 | ← |
門数 | 8×2 | ← | |
射程km | 5 | ← | |
リロードs | 6.67 | ← | |
ダメージ | 1900 | ← | |
発火率 | 8% | ← | |
対空 | 対空/長距離 | 64.8/4.5 | 64.8/4.5 |
対空/中距離 | 209.4/2.5 | 96.6/3.5 | |
対空/短距離 | 284.2/2.0 | 332.4/2.5 | |
対空/短距離 | – | 521.6/2.0 | |
機動性 | 速度 kt | 28 | ← |
旋回半径 m | 790 | ← | |
転舵時間 s | 15 | 17.5 | |
隠蔽 | 隠蔽 km | 14.58 | ← |
航空隠蔽 km | 12.51 | ← |
デューク・オブ・ヨーク消耗品
スロットR:応急工作班
スロットT:修理班(使用回数-1)
スロットU:水中聴音
デューク・オブ・ヨーク 主砲
主砲の装填時間はキングジョージVの25sから29.5sと大幅ダウン。
代わりにデューク・オブ・ヨークは跳弾角優遇という珍しいアドバンデージを持つ。
強制跳弾が~22.5°(通常30°)・確率跳弾が22.5~30°(通常30~45°)と跳弾しにくい。
他の英戦同様、AP弾の信管作動時間は早く、HE弾の貫通は口径の1/4と優遇されている。
デューク・オブ・ヨーク 対空
デューク・オブ・ヨークの一つのウリが対空。近接対空火器のダメージはキングジョージの84%増しである。
長距離対空砲のダメージはキングジョージVと同様なため雷撃機には効果が薄いかもしれないが、爆撃機には有効であろう。
デューク・オブ・ヨーク 消耗品
水中聴音が積める。魚雷探知距離は3.0km。ドイツ戦艦の3.5~4.0kmよりは低め。
修理班の回数が一回少ない。有料修理班+管理でも最大4回まで。
デューク・オブ・ヨーク 隠蔽
隠蔽距離はTier帯でキングジョージVと並んでトップタイ。
立ち回りの自由度は高いだろう。
デューク・オブ・ヨーク 機動性
速度・回転半径ともにキングジョージVと同じ。
転舵時間は15 →17.5s と微減。
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