本日は,日本戦艦ツリーのTier5に位置する「金剛」を紹介します.
ランク戦ではツリー艦のなかでも人気のある艦ですが,その金剛の特徴・長所・短所を多角的に検証します.
(お断り/記事の情報は2018年10月23日の情報です. 画像ⓒWargaming社)
概要 金剛
総じて良艦.
船足が並外れて速く,戦闘する・しないの選択肢があるのが金剛の特徴.
守備力は平均的,もしくはやや上.
攻撃力は貫通力に優れるが,DPMは低い.
金剛 ここが強いのさ!
韋駄天 30.0 knot
金剛が同Tier帯の他の戦艦と大きく異なるのが,やはりその速度だろう.Tier5のツリー戦艦が20~24knotといった速度であるのに対し,金剛は何と30.0knot.
爆速
である.それもそのはず.金剛の主機出力は
表1.1各ツリー艦の主機出力
艦 | 国 | 馬力 hp |
New York | US | 28’100 |
Iron Duke | UK | 32’500 |
Bretagne | France | 31’000 |
Konig | German | 63’000 |
金剛 | 日本 | 136’000 |
じ,じゅうさんまん
そう,13万6千馬力と,他国の戦艦4台分の出力を誇るのが金剛.
で,実際に役に立つ??
はい.かなり役に立ちますよ.
たとえば上の場面.敵3vs味方1と数は劣勢だが,ポイントで逃げ切れれば勝ちという場面.他の戦艦なら
詰んだ
となるところ,金剛なら
スイスイのスイッ
とミズスマシばかりに逃げ切ることができる.
こういったように速度が勝利の決定鍵となる試合は少なからずある.
逃げるが勝ち 金剛
上の場面は味方艦隊が全滅し,Tier7の敵戦艦リヨンに追撃されているところ.
さっきから逃げてばっかりの写真で,しっかりしろよとお叱りの言葉を頂くかもしれないが,いずれにせよ
各上戦艦との一騎打ちはまず勝てない
ため死ぬぐらいなら逃げたほうが良いだろう.そんなときも
安全圏まで逃げ切った金剛(右)と追撃を諦めたリヨン(奥).
無事逃げ切る
というのが,金剛の大きな特徴だ.
守備力
巡洋戦艦だから・・・装甲紙なんじゃないの?
装甲の薄い部分は多いがTier5はこんなもの.一方HPも多い.
19mm(青)の箇所が大きい.しかしTier5帯は他もこんなもの.
体感としてもHPの減りの速さは感じる.ただ他国の戦艦を見ても,艦首・艦尾の19mmの面積が少ないのはIron Duke・Bretagne・課金艦ぐらい.
一方HPに関して,他国より約10%多い.
総じて守備力は平均的・生存性は水準よりやや上というところだろうか.
バイタルパート薄いとか大丈夫??
バイタルパート自体は厚くはないが,平均的な値.
一番厚いのはKonigの400mmで,金剛は298-367mm.
表2.1 Tier5戦艦のバイタル部側面装甲厚の概算値
艦 | 国 | 側面装甲厚mm | 備考 |
New York | US | 91-305 | |
Iron Duke | UK | 267-343 | |
Bretagne | France | 234-390 | 傾斜30°として計算 |
Konig | German | 400 | |
金剛 | 日本 | 298-367 | 傾斜40°として計算 |
攻撃力
DPMは低く,貫通力は高い.
表3.1 ツリー艦DPMと口径
艦 | 国 | DPM | 口径mm |
New York | US | 180000 | 356 |
Iron Duke | UK | 198000 | 343 |
Bretagne | France | 190000 | 340 |
Konig | German | 194000 | 305 |
金剛 | 日本 | 163200 | 356 |
ご覧のように金剛はDPMが低い.Tier5の戦艦は10門が標準だが,金剛は8門であるためだ.
しかしながら,New YorkやKonigは舷側を出さないと全門斉射できず,Iron Dukeは貫通力が低いため若干相殺される.
しかしランク戦といった接近戦・同格同士では攻撃力はやや不利といえる.
一方口径に関しては356mmと1位.
Tier6の戦艦に対しては強制跳弾されるためアドバンテージではないが,舷側を向けた遠距離戦では若干優位に立つ.
壊れる主砲
主砲大破って...あんた戦艦でしょう!!!
ランク戦40戦でさすがに大破はこの時だけだったが,機能停止は良くある.(アップグレードは積んでいる)
特にバーペットが露出している1番・4番砲塔に良く起こる.アップグレードの主兵装改良1はあったほうがいいだろう.
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